先日、車中泊をする人にとっても関係のあるニュースがありました。
それは、大雪となった場合にタイヤチェーンを装着していないと走行できないというもので、スタッドレスタイヤでもNGとなる可能性が出てきています。
国土交通省では、2018年の2月に福井県の大雪による立ち往生を受けて、特別な標識が設置されたエリアでは、スタッドレスタイヤで走行することを禁止とし、チェーン必須とする方針となりつつあります。
正式には12月中旬に発表されるようですが、これは全車両が対象となっており、困惑されている方も多くいるようです。
実際に規制となる流れは下記のようになるようです。
大雪になる前の緊急発表がされると、立ち往生になりやすいポイントに新しく新設された標識が設置されます。
出典:国土交通省
この標識が設置された場所では、ノーマルタイヤはもちろんのこと、スタッドレスタイヤでの走行も禁止となり、タイヤチェーン装着車だけが走行可能となります。
もし、スタッドレスタイヤだけで走行していた場合には罰則の対象にもなるという事なので、タイヤチェーンは必需品となるようです。
しかし、様々な疑問があります。
実は筆者、2014年2月の関東や中部を襲った大雪で東名高速道路の大井松田インター付近で立ち往生となってしまい、24時間後の翌日になってようやく帰宅できたが自宅付近でも立ち往生が続いていたので、トラックや乗用車を救出した経験があります。
こういう大雪になってしまうと一斉に交通マヒが起こるので、市町村などの自治体や官公庁に頼ることができず、地域での助け合いが絶対に必要と思い知ることができた出来事でした。
そんな経験した筆者だからこそ伝えたいことがあるのです。
まず、標識が設置されたらタイヤチェーンでの走行となる訳ですが、立ち往生ポイントに標識を設置する作業者は待機していて「大雪になったから標識を設置しよう」としているでしょうか。
これでは、標識を設置できたとしても帰ることができなくなる可能性があります。
また、大雪になる前、早めに標識を設置した場合、道路に雪があまり積もっていない可能性が考えられるため、タイヤチェーンを装着すると切れてしまうおそれがあります。
それと、全車両がタイヤチェーンの対象のようですが、四駆車もタイヤチェーンを装着しなければいけないのでしょうか。
大雪で有名な志賀高原に筆者は毎年のように向かいますが、スタッドレスタイヤで四駆車であれば、滑ったことはありません。坂道で止まってから走り出しても動きます。
もし、このような標識が設置されたら全車両がタイヤチェーンを装着する場所が必要となります。
そうなると、設置場所での立ち往生が発生しないか心配な面もあります。
このように標識を設置するにあたって、様々な疑問がありますが、国土交通省では義務化に向けて動いているようです。
筆者が思うのは、標識を設置する作業者がいるのなら、大雪エリアに進入する車両を1台ずつ停車させて、検問のようにタイヤチェックする方法をした方が効率的のような気がします。
2018年12月に動きがあるようなので、目が離せない情報です。